チャージコントローラ(PV-1212D1A/PV-1230D1A)のバルク電圧などの設定

PV-1212D1A

 

チャージコントローラ(PV-1212D1A/PV-1230D1A)はバルク電圧、フロート電圧などが設定できるようになっています。同じ設定方法なので以下PV-1212D1Aで説明します。

バッテリーの充電方式にはPWM制御方式とMPPT制御方式があり性能も価格も大幅にMPPT制御方式のほうが良いと言われています。

MPPT制御方式を採用しているチャージコントローラは大半が電圧設定ができるようです。チャージコントローラ(PV-1212D1A)はMPPTではありませんが電圧設定、夜間タイマ機能、発電状況のLCD表示、バッテリー温度による電圧調整などの機能がありPWM制御方式のなかでは高価なほうになると思います。

ここではバルク電圧、フロート電圧など意味合いなどを勉強して設定したので紹介します。また、チャージコントローラ(PV-1212D1A)設定でも苦労もあったので紹介します。

バッテリーへの充電方法

バッテリーの充電は3つのステージで充電が行われます。バルク充電、アブソーブ充電、フロート充電があります。

バルク充電

バッテリーが満充電でないときの充電でチャージコントローラの機能をすべて使って充電を行います。バッテリーの電圧がチャージコントローラに設定したバルク電圧になるとバルク充電からアブソーブ充電に遷ります。

アブソーブ充電

バルク電圧を保って電流をすこしづつ絞って行きながら充電を行います。一定時間を経過するフロート充電に遷ります。これでバッテリーは満充電状態です。

フロート充電

バッテリーは何もしないでも自己放電を行います。そのため満充電状態を維持するためにチャージコントローラに設定したフロート電圧値で微少の電流を流します。

アブソープ充電状態、フロート充電状態の時に電気機器の使用などによってバッテリー電圧が下がるとバルク充電に戻ります。

バルク電圧、フロート電圧の設定値

バルク電圧は高すぎる値を設定すると過充電になります。フロート充電も高ければ過充電、低すぎれば自己放電で満充電が維持できないことになります。

私の使っているバッテリーは「AZ Industrial Battery」になります。そして、次の情報をもとに設定値を決めました。

(1)「AZ Industrial Battery」の取り扱い説明書から抜粋
充電は14.7V以内の範囲、フロート充電は13.2Vから13.8V・・・

(2)チャージコントローラ(PV-1212D1A)の取り扱い説明書から抜粋
・バルク電圧の初期設定値:14.0V フロート電圧の初期値:13.4V
・推奨するバルク電圧 ディープサイクルバッテリー:14.4Vから15.5V
・バッテリーに貼り付ける温度感知用ケーブルで設定した電圧値を補正する。設定した値は25度の場合とする。

(3)太陽電池充放電コントローラ(Solar Amp B)の値(メーカHPより)
・バルク電圧の値:14.4V フロート電圧の値:13.7V

(4)「AZ Industrial Battery」のHP
・周囲温度と充電電圧の関係グラフがありバッテリーの電圧は温度によって代わるようで
25度でバルク電圧は14.4Vから14.7V、フロート電圧は13.6Vから13.8Vとなっており、温度が上がると電圧は下がり、温度が下がると電圧はあがるようになっている。


以上からバルク電圧は14.4Vにしました。フロート電圧は13.7Vにしました。

チャージコントローラ(PV-1212D1A)での見え方

PV-1212D1AのLCDは次の内容を一定の時間間隔で表示します。

➀電池の電圧(バッテリーの電圧)
②コントローラに入る太陽電池パネルの電圧
③コントローラに入る入力電流
④当日の合計の電流(アンペアアワー:AH)
⑤前日の合計の電流(アンペアアワー:AH)
⑥前々日の合計の電流(アンペアアワー:AH)
⑦充電状態(バルク充電、アブソーブ充電、フロート充電、充電していない)

バルク充電状態の見え方

PV-1212D1A バルク充電表示

 

バルク充電状態はLCDを見ていると「②コントローラに入る太陽電池パネルの電圧」を「➀電池の電圧(バッテリーの電圧)より0.1V程度高くして「③コントローラに入る入力電流」を最大にしているようです。
ソーラパネルの発電している電気をバッテリーの電圧に合わせて最大の能力で電圧/電流に変換して充電しているように見えます。

ソーラパネルは発電している昼間は充電と電気機器の利用により放電を行っているのでほとんど充電状態はバルク充電です。

アブソーブ充電、フロート充電の見え方

PV-1212D1A アブソーブ充電表示

 

PV-1212D1A フロート充電表示

 

アブソーブ充電、フロート充電状態のLCD表示は前述のとおり充電と放電を行っているのでほとんど見ることはありませんが「1週間に1度はバッテリーを満充電にしたほうが良い」ので電気機器の利用を止めて満充電になるようにしています。

チャージコントローラ(PV-1212D1A)のバルク電圧、フロート電圧設定

チャージコントローラ(PV-1212D1A)のバルク電圧、フロート電圧設定で「取り扱い説明書」で解りにくい箇所、設定しにくい箇所があるので説明します。

「取り扱い説明書」で解りにくい箇所

「取り扱い説明書」で解りにくい箇所は「4-5-2 バルク(BULK)、フロート(FLOAT)と、その他電圧の設定/変更方法」の箇所で「リセットボタン」というボタンが登場しますが本体を見ても、説明書を見てもありません。

PV-1212D1Aの設定ボタン

 

写真の箇所に設定と記載されたボタンがあります。リセットボタンとは本体に設定と記載されたボタンになります。他は説明書のとおりに設定します。

設定しにくい箇所

「4-5-2 バルク(BULK)、フロート(FLOAT)と、その他電圧の設定/変更方法」の項番3の箇所が設定しにくい箇所になります。

項番2:電池のマイナス側の線を外す。(バッテリのマイナス側)

項番3:リセットボタンを押しながらマイナス側の線を接続してリセットボタンを離す

左手でリセットボタンを押している状態で右手でマイナス側の線を接続するのは一人ではとてもやりにくいです。誰かいればこの箇所だけ手伝ってもらうと良いですね。
私は一人でしましたが・・・・。

 


上記のようなことを紹介するとチャージコントローラ(PV-1212D1A)に不満があるように誤解されると困るので・・・

私はチャージコントローラ(PV-1212D1A)を購入してとても満足しています。

➀LCDにより発電状態が数値でわかること。
②LEDにより発電状態が遠目でわかること。

また、使わない機能をOFFに設定することによりチャージコントローラの消費電力を抑えることができます。上記②もそのうちの一つで3maの節電、遠隔制御で30maの節電です。

私は遠隔制御機能はOFFにしており、消費電力は13maです。

肝心の充電性能ですが具体的な数字ではわかりませんが体感的には良くなっています。
なにより、ソーラ発電初心者の私にとって発電状態が数値でわかることが嬉しいです。

ソーラ発電状況を2017.10.17から記録しています。ソーラ発電状況のページへ!